頭蓋顔面先天異常外来:
形成外科と小児脳神経外科が協力して診療を行っています。
外来の特色

頭蓋顔面先天異常外来は、平成16年4月1日の総合母子健康医療センターの開設当初より、形成外科と小児脳神経外科の頭蓋顔面の専門医が中心となり、生まれつきの頭部や顔面の異常を形態的・機能的に再建する治療を行っています。発達や発育の障害、聴力や噛み合わせの障害、気道狭窄、視機能など、疾患に伴う様々な症状を診断・治療するために、小児科、耳鼻咽喉科、歯科・矯正科、眼科、放射線科などの診療科と密接に連携をとり、チーム医療により多くの患児を治療してきました。
対象疾患は単純性(非症候性)の頭蓋骨縫合早期癒合症(三角頭蓋、短頭蓋、舟状頭蓋、斜頭蓋、塔状頭蓋)やアペール症候群、クルーゾン症候群などの症候性頭蓋骨縫合早期癒合症、トリーチャー コリンズ症候群、ロバン シークエンス、顔面裂、全前脳胞症などです。
必要に応じて当センターの臨床心理士による発達心理評価や、遺伝カウンセリングなどを受けていただいております。また、妊娠中に頭蓋顔面先天異常が疑われた場合は、当センターの産科医師とともに出生前診断を行い、出生後に必要な治療やケアなどをご説明いたします。
リンク
東京慈恵会医科大学HP
東京慈恵会医科大学形成外科学講座 ホームページ
http://www.plasticsurg.jp/
診療実績
平成16年4月1日の総合母子健康医療センターの開設当初より、特殊外来として頭蓋顔面先天異常外来を開設し、その後、全国から183名の患者さんを診療してまいりました。この中で、頭蓋縫合早期癒合症によって圧迫された脳の機能回復と頭蓋形態の改善を目的として76名の患者さんに頭蓋形成術を行いました。
入院治療はPICUやNICUを完備した当センターの小児病棟で行っています。頭蓋骨縫合早期癒合症に対する手術は、従来から行われている頭蓋骨形成術、癒合した縫合の骨切り術、平成11年に導入した骨延長法などの術式を、疾患や症状によって選択しています。小児の治療は段階的手術が必要な場合もありますが、できる限り少ない手術回数で、より効果的な治療の提供を目指しております。
症候性頭蓋縫合早期癒合症 (頭蓋以外にも先天異常を合併する疾患)
| 新患数 | 手術数 | |
|---|---|---|
| アペール症候群 | 24 | 18 |
| クルーゾン症候群 | 11 | 6 |
| ファイファー症候群 | 1 | 1 |
非症候群頭蓋縫合早期癒合症 (頭蓋縫合に異常を認める疾患)
| 新患数 | 手術数 | |
|---|---|---|
| 三角頭蓋 | 69 | 34 |
| 舟状頭蓋 | 22 | 7 |
| 短頭蓋 | 6 | 2 |
| 斜頭蓋 | 8 | 2 |
| 多発縫合 | 6 | 5 |
| 狭(小)頭症 | 4 | 1 |
| 尖頭症 | 1 | 0 |
| その他 | 31 | 0 |
担当医師、担当曜日
| 診察日 | 形成外科 | 脳神経外科 |
|---|---|---|
| 第2・4月曜日 午後 | 内田 満 宮脇 剛司 |
大井 静雄 野中 雄一郎 三輪 点 |